グローバルチームと一緒に
自動車の「動き」を支える
エンジンECUを開発

POWER SOLUTIONS
DIVISION

Yuichi.B

ECUシステム事業室 ECUプロジェクト統括 3部
SWエンジニア
2014年入社

研究室での経験を活かせる半導体メーカーから、
あこがれの自動車業界へチャレンジ

ECUプロジェクト統括では、クルマの内燃機関(エンジン)の動力をタイヤなどに伝えるパワートレインを電子制御するユニット(ECU)のSW開発を担当しています。自動車メーカーが求める動かし方や性能が叶うよう、国内外のエンジニアと連携しプロジェクトを推進することが大きなミッションです。

私は子どもの頃から自動車が好きで、学生時代に先輩から譲ってもらった初めてのクルマで日本一周旅行に出かけたほど。新卒では電子情報系の研究室経験が活かせる半導体メーカーに入社しましたが、自動車を作ることへの情熱は持ち続けていました。 私が担当していた半導体は、幅広いメーカーに出荷され、さまざまな製品に使われます。なかでも車載用のものは、高温・低温の環境下でも機能する品質が求められました。携わった製品が実際にどう役割を果たすのか、自分の目で見たいという思いが高まったことから、自動車業界への転職を決意しました。

グローバルな開発メンバーと一緒に、
お客さまの要望に応えるECU開発を

ECUのSW開発プロジェクトでは、インド、ブラジル、ベトナム、ドイツなどの海外メンバーとやり取りをしながら、お客さまである国内自動車メーカーからの要望に応えていきます。開発過程において「お客さまの要望が伝わらない」「ボッシュの開発メンバーが困っていることが伝えられない」といった認識の齟齬が発生しないよう、お客さまと開発メンバーの間に立つことがプロジェクト進行における大切な役割です。

プロジェクトによって割合は異なりますが、日本と海外でそれぞれ30~40人のメンバーが携わることもあります。当初はそれだけ多くのメンバーとの意思疎通ができるのか、英語力に不安もありました。しかし、そんなことを気にするのは日本人である自分だけ。海外メンバーも日本人とのやり取りに慣れているので、ゆっくり話してくれたり、易しい言葉に言い換えてくれます。「ボッシュは英語を使ったビジネスを初めて経験するのに最適な環境である」と考えが変わりました。

入社するまでは勝手に「ドライで実力主義な外資系企業」という想像をしていました。ですが、実際にはキャリア入社のメンバーにも仕事の進め方やSW開発のプロセスはしっかりと伝えてもらえますし、OJTだけではなく対面でのトレーニングがあり「こんなに支えてくれる会社なんだ」とイメージが覆りました。私の場合は前職で培った半導体の周辺回路に関する知識は今も役立っていますが、必要な専門知識は入社後に身につけられます。それよりも重要なのは、お客さまと同じ方向を見て、信頼関係を築くことだと感じています。

お客さまやチームメンバーからも頼られる
多様性に富んだ組織の強み

現在は、海外のメンバーから「こんな開発を想定しているが、お客さまがどう思うか分からない」といった相談を受けて、お客さまの担当者に先んじて打診をするなど、プロジェクトをスムーズに進めるための潤滑油になれていると感じています。ベースにあるのは、日ごろから担当者の方と個人的に相談をし合える信頼関係。お客さまの社屋やテストサイトを自由に出入りする許可をいただき、実車を前に技術的な意見交換ができています。

新世代のECU導入にあたっては、先進技術を扱うドイツ本社へ一年間の海外赴任も経験しました。新たなエンジンECUを間近で知ることができたのはもちろん、普段はオンラインでやり取りをする海外メンバーと直接顔を合わせることができたので、帰国後もより質の高いコミュニケーションができていると感じています。グローバルに開発メンバーがいることで、ひとつの問題についてもさまざまな価値観や視点から解決方法が寄せられる多様性が私たちの強みです。国や技術、担当するメーカーによって解釈が異なることを知れたのも、ボッシュならではの面白さだと思いますね。

私は内燃機関を扱う、この仕事が気に入っています。ガソリン車は空気と燃料と点火のバランスが崩れるとエンジンが止まってしまったり、燃費が悪くなります。難しい微調整を突き詰めて、燃費の良いクルマを作るという面白さがあり、運転していても楽しいと思えるからです。一方で、お客さまは電動・EVをはじめとした新技術への挑戦を続けており、私もしっかりと並走しながら新たな知識をボッシュで学び続けていきたいと考えています。

1日のスケジュール schedule

5:30-7:30

在宅で勤務開始

朝型なので、お客さまへの説明資料作成など集中したいときにはこの時間帯に行うことも

7:30-9:30

子どもと朝食~保育園へ

一度業務を抜けて、子どもを保育園へ送り届けます

9:30-11:00

SW開発業務

お客さまからの要求項目の分析や分析結果の共有レビューを実施

11:00-12:00

課内MTG

自分の業務進捗やメンバーの状況を確認

12:00-13:00

昼食

前日の夕食の残りで簡単に済ませて、その日の夕食の仕込みなど

13:00-15:00

シミュレーションベンチでのテスト

新規開発項目のテストやお客さまからの指摘項目の確認など

15:00-17:00

お客さまとのMTG

内容によって、インドやベトナム、ドイツなどのメンバーも参加します

17:00-18:30

子どものお迎え、夕食

一度業務から抜けて、保育園のお迎えに行き、子どもと夕食をとります

18:30-19:30

社内MTG

社内プロジェクトの進捗確認など

19:30

退勤