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車の安全性を高めることで、

車そのものの魅力を高めていく。

TAKUMA MIURA
シャシーシステムコントロール事業部
2011年入社
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機械いじりから車体制御に興味を持ちはじめた

とにかくバイクが好きだった大学時代。バイクいじりをしたり、サーキットを走行したりとバイク中心に日々明け暮れているような学生生活を送っていました。また、同じくらいF1をはじめとしたレース観戦も好きでした。そのような生活を送る中で、次第にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やESC(横滑り防止装置)などの車体制御機構に興味を感じている自分に気づきました。仲間とスキー場に行くとき実際に雪道にて自分自身制御を経験し、事なきを得たことが理由としてあげられます。また当時はF1車両にトラクション・コントロール・システム(TCS)が付いていた時代だったので、そういった制御技術がどのような仕組みで動いているのか、漠然とその中身に惹かれていったのを覚えています。その後の就職活動では、いろいろと企業の話を聞いて最終的にボッシュに入りたいと思うようになっていました。理由はふたつあり、ひとつはボッシュで事業部・職種別採用を実施していたこと。たいていの企業は入社後に配属が決まる中、応募時点で興味のあった電子制御ブレーキシステムの開発職種を選ぶことができたのが非常に魅力的でした。もうひとつの理由は、独立系のサプライヤーだということ。あらゆる自動車メーカーと関われる点に大きなメリットを感じ、ボッシュへの入社を決めました。入社してから3ヵ月ほどは横浜に勤め、その年の7月に北海道の女満別テクニカルセンターに異動。現在に至るまでESC制御やTCS、ABSのアプリケーション開発業務に携わっています。

感覚的な要素までを盛り込み、開発を行う

ESCなどの車体制御開発業務の流れは、まず制御ロジックを詰めていき、パラメーターを構築。その後、お客様から預かった試作車を女満別のテストコースで走らせて、制御機能のテストをしていきます。制御というものは実際に試してみないとわからないことが多いため、取得したデータを解析し、制御ECUのソフトウェアを書き換えるということを繰り返しながら、性能を高めていくのです。ボッシュ側で制御機能の目標性能値が達成できた後は、お客様のテストコースに赴き、数週間の合同評価を実施します。合同評価で特に大切なことは、データ上には表れない微妙なタイヤの滑りや音などの感覚的な要素を、いかにお客様のテストドライバーとすり合わせていくかということ。さらに担当するお客様や車種の特性、車の用途によってもリクエストが入るポイントは変わってくるので、その調整はかなりの経験と知識が必要になる作業です。もちろん制御ロジック上、その要求の実現が難しいこともあるので、お客様とはつねに本音で話すことを意識しています。当初、想定した機能が実現できない場合は、どのような代替案があるかを提示して、理想の性能に近づけていく。そして数々の試行錯誤を経て、お互いに満足のいく性能を出せたときに感じる喜びは、この仕事の醍醐味のひとつかもしれません。

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一般ユーザーから届いた反響

車体制御開発に入社以来関わってきた私ですが、いちばん印象に残っているのは、2014年に携わったオフロードSUV向けのTCS制御開発プロジェクトです。たとえば悪路や雪道などで片方の車輪が空回りしてしまったとき、車両はそこから抜け出せなくなります。それを防止するために機械制御により車軸をフルロックさせることで両輪に駆動力を伝え脱出する機構をデフロックといいます。この装置をお客様は当時世の中にリリースされたばかりのTCSの機能を利用したブレーキ制御式デフロックシステムの導入を希望していました。しかし、そのノウハウをお客様も私たちも持っていなかったため、まず他社のブレーキ制御式デフロックシステム搭載車両をリサーチすることに。実際にオフロード環境でその機構をテストし、機構の理解・フィーリング部分をつかんでから、お客様の試作車でTCS制御開発を開始しました。実車テストでは国内の施設はもちろん、オーストラリアでもテストを行い、傾斜角約45度の凹凸の激しい路面に何度もトライして、制御の調整を続けていきました。約半年かけて達成した制御性能はお客様だけでなく、オーストラリアの車雑誌や試乗会に参加した一般ユーザーからも高い評価を獲得。一般ユーザーは緊急脱出時にしか作動させないものなので、なかなかユーザーからの声を聞きにくいのですが、フィードバックを得ることができた貴重な経験でした。この車体制御という仕事のやりがいは、安全性を高めることで、その車の魅力をより高めていくことにあります。今よりもっとスキルを上げて、お客様と共によりよい車をつくっていく。それが、私が一生かけてやっていきたいことです。

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