VEHICLE
MOTION DIVISION
Michiharu.O
ビークルモーション事業部
PCエレクトリカルエンジニアグループ
カスタマーソフトウェアプロジェクトリーダー
2021年入社
家電メーカーで積み上げたキャリアから、
未知の自動車業界にチャレンジ
私は新卒で入社した日本の家電メーカーに20年に渡って勤務してきました。液晶テレビのUI制御・映像制御・音声制御等の設計・実装のほか、ソフトウェアプロジェクトリーダーとして国内外のメンバーと多くのプロジェクトを担当しました。40代も半ばになり「このまま定年まで勤めあげるのだろうな」と思っていたところ、会社都合で事業所が閉鎖し、マイホームと妻や子どもを残して、単身赴任をすることに。数年間の単身生活を通して、もっと家族を大切にできる働き方ができるのではという思いが募っていきました。
そこで声を掛けてくれたのが、かつての同僚です。彼はボッシュの宇都宮事務所に勤務しており、自動車業界でコアな技術を持ち、グローバルに展開している企業であることや、栃木に住みながら柔軟な働き方ができることなどを教えてもらいました。「曲がる」という自動車の根幹をなす機能を開発する事業部であることを知り、「今後、自動運転やEV化等が進んでも、必要とされ続ける技術のはず、心機一転、挑戦してみよう」と考えたのです。
年齢やスキルへの不安も解消し、
キャリア入社者中心の組織でキャッチアップ
とはいえ、40代での初めての転職だったので、テレビと自動車という技術領域が大きく異なる中で「業界経験がなくても働けるのだろうか」と入社直前まで大きな不安がありました。また、ボッシュではインドやベトナム、ドイツの技術者と英語で協業する必要があり、海外赴任経験があったものの「高い英語能力が必要なのでは」と考えていたことも心理的なハードルでした。元同僚にリファラル採用に紹介してもらえなければ応募自体を諦めていたかもしれません(笑)。
実際に入社してみると、VM事業部はほとんどの社員がキャリア入社や異動経験者で、異業種から転職してきた方も多く、とても馴染みやすい組織でした。2015年に新設された事業部であり、社員数も100名から拡大している段階。だからこそ外部から来た私もすんなりと受け入れてもらうことができました。必要な専門知識について、積極的に教えてもらえる社員同士の関係性があることに加え、事業部で組織単位の研修や、Buddy Programと呼ばれるベテランと新加入者が月替わりで1対1のコミュニケーションを行う場が用意されていることが、新環境に適応する大きな助けとなり、非常に心強かったです。
希望通り自宅から通える宇都宮勤務となったうえ、自分のチームではリモートワーク(在宅勤務)が柔軟にでき、横浜事業所やお客さま先にも必要なときに出張ができることも、働きやすさにつながりました。それまでの単身赴任生活から脱却できたことに加え、子どもの世話と家事にも以前より積極的に参加できるようになったことがとても嬉しい変化ですね。
メーカーの立場が理解できる強み。
新たな組織でさらなる役割拡大を目指す
入社当時から任せられているカスタマーソフトウェアプロジェクトリーダーは、お客さまであるメーカーと国内外の技術者の橋渡しをするポジション。前職のメーカー勤務経験があることから「メーカー(お客さま)にとっては状況がわからないのは不安だろう」「このようにコミュニケーションすれば意図が伝わるはず」などお客さま対応のポイントが分かるほか、できる限りお客さま先に伺って対面でのやりとりを行うなど、プロジェクトの進行では「安心感の醸成」を心がけています。英語力に懸念があった海外技術者とのコミュニケーションも、ハイレベルな語学力がなくても「ポジティブに会話をする」という意欲さえあれば、お互いに問題なく意思疎通ができていると感じています。よりお客さまに寄り添った対応が実現できるよう、今後は国内のVM事業部においてもSW開発が担当できる技術者を増員し、一次解析やテストなどの役割を担えるようにしていきたいですね。私自身もネットワーキングや、コンピテンスの強化を引き続き図っていきたいと思います。
新たな組織であるVM事業部の今後の道筋は私たち次第であり、アイデアも反映されやすいタイミングだと思います。年齢やスキルに尻込みすることなく「挑戦したい」という想いを持った方にとっては魅力的な環境だと思っています。