モーターサイクルの世界基準をつくる
モータースポーツに興味を持ったのは大学時代、自動車部へ入ったのがきっかけです。就職活動では自動車業界を志望し、運転支援機能の開発をしたいと思っていました。そして、新卒で入ったカーナビゲーションメーカーを経てボッシュへ転職。最初はモーターサイクル用ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)のバルブやモーターを制御するソフトウェアの開発を担当しました。入社して3年後にモーターサイクル用の運転支援機能開発プロジェクトに携われるチャンスが訪れ、「ぜひやりたいです」と志望して参加しました。運転支援機能はクルマでは一般的になってきましたが、モーターサイクルでは世界初の試みです。日本が開発拠点となり、将来の世界基準となる機能をつくっています。もちろん前例はないため、モーターサイクル特有の設計やテストで悩むことも少なくありません。たとえば、走行中の傾きはどこまで制御したらいいのか。このようなとき、ボッシュのグローバルな環境はとても心強いです。いろいろな国のメンバーが同じトピックに関わっているので慎重論もあれば、思いもよらない大胆な意見もあります。これらを掛け合わせて課題を解決していくのは刺激的で、おもしろいですね。