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Two-Wheeler &
Powersports

モーターサイクル&
パワースポーツ事業部

OUR MISSION 二輪車の楽しさはそのままに、
より安全で効率的、
さらに快適なライディングの
実現に貢献

モーターサイクル&パワースポーツ事業部は、「アシスタンスシステム」、「ネットワーク化システム」、「パワートレインシステムと電動化」の 3 つの技術分野を軸に、最先端の技術を搭載した大型二輪車から新興国を中心に日常の交通手段として広く親しまれている小型二輪車、そして趣味性の高いパワースポーツ車両まで、幅広い車両に向けた未来のシステムソリューションを開発・提供しています。

※こちらの動画の情報は
撮影当時のものとなります

OUR STRENGTH 私たちの強み

  • 01.
    グローバル本部、またアシスタンスシステムの開発拠点として、日本が重要な役割を担う

    ドイツ系企業であるボッシュですが、当事業部はグローバル本部が日本に設置されています。一方で、日本、ドイツ、中国、米国、インドに異なる技術分野の開発拠点を有しており、日本はアシスタンスシステムの開発拠点の役割を担っています。日本は、アシスタンスシステムにおける高い専門性によってテクノロジー面で貢献しつつ、グローバル本部として世界各国の拠点をまとめ上げ、ビジネスをリードしていく、極めて重要な役割が期待されています。

  • 02.
    スピード感のある職場環境

    130年以上の長い歴史を持つ企業の中で、フラットでエネルギッシュな事業部であるため、スピーディでダイナミックなビジネスを経験することができます。

  • 03.
    幅広いテクノロジーや業務に携わることができる

    「アシスタンスシステム」、「ネットワーク化システム」、「パワートレインシステムと電動化」と幅広い技術分野を扱っており、他事業部との連携も多いことから、業務の中で広範なテクノロジーに対する知識ならびに経験を得ることができます。

  • 04.
    約40年の歴史

    当事業部は2015年に設立された比較的新しい事業部である一方、ボッシュとしては約40年の二輪車およびパワースポーツ車両向け製品開発の経験を持ち、これらの車両に対する高い専門知識を有しています。

OUR PRODUCTS &
SOLUTIONS
私たちの製品と
ソリューション

アシスタンスシステム
ライディングの喜びはそのままに、
安全性を向上。

  • アドバンスト ライダー アシスタンス
    システム(ARAS)

    自動車のADAS技術を活用したレーダーベースの二輪車向け安全運転支援システムです。レーダーセンサーが車両の周囲の状況を常にモニターすることで、ライダーの安全性と走行快適性を高める機能を実現します。

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  • モーターサイクル用アンチ
    ロック
    ブレーキ システム
    (ABS)

    緊急ブレーキ時の車輪のロックを防ぎ、ライダーが転倒事故を未然に防止できるようにサポートをするABS。ボッシュは1984年以来、モーターサイクル用ABS技術の開発を続けており、ライダーの安全性の向上に寄与しています。

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  • モーターサイクル用スタビリティ
    コントロール(MSC)

    各種センサーの計測結果に基づき、常に変化する二輪車の車体の状況に合わせて高度なブレーキ制御を行うMSC。ブレーキングや加速、直進やコーナリングなど、どのような状況下でもライダーをサポートします。

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  • セミアクティブ ダンピング
    コントロール システム

    簡単なボタン操作でドライバーの好みに合わせたサスペンション設定が可能に。路面状況を検知する複数のセンサーにより、特にオフロード走行時の走行安定性を高める技術です。このシステムにより、二輪車やパワースポーツ車両の操縦性をさらに最適化できるとともに、快適性と安全性に関する機能のさらなる向上も図ることができます。

  • セミアクティブ ダンピング
    コントロール システム

    簡単なボタン操作でドライバーの好みに合わせたサスペンション設定が可能に。路面状況を検知する複数のセンサーにより、特にオフロード走行時の走行安定性を高める技術です。このシステムにより、二輪車やパワースポーツ車両の操縦性をさらに最適化できるとともに、快適性と安全性に関する機能のさらなる向上も図ることができます。

ネットワーク化システム
安全で快適なライディング経験を提供するネットワーク化ソリューション。

  • TFTクラスター

    雨天や日差しの強い日中など、あらゆる天候下で画面の読みやすさが向上し、的確な情報をライダーに提供できます。また、無線LANやBluetoothによってスマートフォンと接続することができ、スマートフォンの機能やナビゲーションシステムなどのアプリを車両のディスプレイで確認し、ハンドルバーで操作できるようになります。

パワートレインシステムと電動化
幅広いニーズに対応したと持続可能なパワートレインテクノロジー。

  • エンジン制御システム

    ボッシュのエンジン制御システムは、センサーからのフィードバックに基づき適切な制御を行うことで、従来のキャブレターシステムと比べて大幅な高効率化を実現します。これにより、世界各国でより高い水準の適用が続く二輪車の排出ガス規制にも対応します。

  • 電動化ソリューション

    電動スクーターなど小型電動車両向けに、ドライブとドライブコントロールユニットを組み合わせたソリューションを提供します。

MESSAGE 事業部から就活生へ
メッセージ

    求める人材像

    • ・国際的な環境において、
      チームプレイヤーとして働ける人
    • ・好奇心を持ち、
      成長できるチャンスに対して恐れずに挑戦する人
    • ・起業家的な観点を持ち、
      積極的に提案できる人

    こんな方にオススメな職場です

    積極的にイニシアチブをとりながら、国内外問わずグローバルな視点で働きたい人におすすめです。当事業部において、日本はグローバル本部として各国拠点をまとめ上げる役割を担っているので、国際的に仕事をリードしていくことができます。また、本部としての機能だけでなくアシスタンスシステムの開発拠点も有しており、エンジニア志望の方にとっては、プラットフォーム開発を手がけることができる環境です。もちろん、バイク好きの方にもおすすめです。最先端テクノロジーを搭載した開発車両をテスト走行することができるなど、大変魅力的な職場です。

    私たちの大切にしている考え方

    まずは顧客志向であること。個々のお客様のご要望に真摯に向き合い、それぞれのニーズに即した、革新的で高品質、信頼性の高いソリューションを提供します。またバイクに乗ることができる方は「ライダーとしての情熱」も大事な要素の1つです。ボッシュでは、技術者自身が二輪車への情熱を持つライダーとして、ユーザー視点を活かしたテクノロジーの開発を行います。さらに、フラットかつオープンな組織なので、積極的に自分の意見や提案を共有することが期待されます。

STORY 私たちの働き方

  • 実車適合開発エンジニア

    登場するのは、二輪車向けのテクノロジーや製品を扱うモーターサイクル&パワースポーツ事業部の従業員。
    実車適合開発エンジニアの仕事風景と仕事にかける想いなどをご紹介いたします。

  • マーケティング&製品広報

    モチベーションを高く持っている人たちと一緒に、何か1つの目標に向かって働ける環境が、そして年齢・国・性別が関係なく自分らしく働けるこの場所が、私は大好きです。

  • 事業管理

    私の上司も、チームがいかに楽しく、自分に合った働き方をするかが重要だと考えているので、在宅勤務の利用や有給休暇の取得などのワークライフバランスを上司自身が重要視してくれています。

PROJECT STORY プロジェクトストーリー

すべてのライダーの命を守るために、
世界最小のモーターサイクル用ABSをつくれ。

大髙 順 JUN OHTAKA
モーターサイクル&パワースポーツ事業部 開発
1997年入社
小川 貴士 TAKASHI OGAWA
モーターサイクル&パワースポーツ事業部 開発
2008年入社

記事のみどころ

2009年、ボッシュジャパンは当時世界最小のモーターサイクル用ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の量産化に成功し、世界中を驚かせた。
その後すぐに次世代小型モーターサイクル用ABSの開発に着手。
いくつもの困難に直面しながらもプロジェクトメンバーを突き動かしてきたのは、エンジニアとしての誇りだった。

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  • 大髙 順
    JUN OHTAKA

    モーターサイクル&パワースポーツ事業部 開発
    1997年入社

  • 小川 貴士
    TAKASHI OGAWA

    モーターサイクル&パワースポーツ事業部 開発
    2008年入社

ポケットサイズのABSをつくろう

2000年初頭、バイクに搭載されるABSには自動車向けのものが代用されていた。
しかし、もともと自動車向けにつくられているため、その大きさや重さが原因となり、バイクに搭載できないことがほとんどだった。
さらに、ライダーの間でABSは重くて場所をとり、楽しいライディングを邪魔するものというイメージだけが先行してしまい、バイクにおけるABSの普及率は世界中で非常に低いものだった。
また、バイク事故での死傷者数は増加の一途をたどる深刻な状態が続いていた。
この状況を解決するには、ABSの小型化・軽量化、コストパフォーマンスの向上が不可欠であり、国内外のバイクメーカー各社をはじめ多くの人々がその実現を待ち望んでいた。

当時、自動車向けABS開発に携わっていた大髙。
バイクメーカー各社から現状のモーターサイクル用ABSに対する要望を聞いたとき、自分たちの手でなんとかしなければという使命感でいっぱいだったという。
「しかし、これまでボッシュではABSの基本設計を行っていたのはドイツ。日本はそれをもとにアプリケーション開発をすることが主だったので、自分たちだけでコンセプトを立てて、基本設計から行っていくという経験がほとんどありませんでした。そのため、なかなかアイデアが思い浮かばず、悶々とした日々を過ごしていました」。
そんなある日、大髙の上司の一言が突破口となる。
「上司はおもむろにポケットからタバコを取り出して、“このサイズのABSをつくろう”と言い出したのです。当時のABSはタバコの箱の倍以上の大きさがあり、正直、最初はとても驚いたのを覚えています。そのサイズにするためには、何が問題で、どんな技術が必要か、1つ1つ逆算して考えていきました。そう、すべてはあの一言からはじまったのです」。
2006年、大髙たちは世界最小モーターサイクル用ABS(ABS9)の実現に向けて、一歩を踏み出した。

立ちはだかる多くの壁

ライダーの命を守りたいという多くの社会的なニーズがあり、それに対するアイデアや技術的なコンセプトがあっても、慈善事業ではないので当然利益を生み出さなければならない。
プロジェクトの本格始動を目前にして、大髙たちの前には多くの壁が立ちはだかっていた。「私たちが思い描いていたバイクに特化した世界最小のABSを実現するために、設備投資のほかにさまざまな壁を越える必要がありました。
たとえば電子設計と機構設計の壁をはじめ、事業部間の壁やソフトウェアとハードウェアの壁など、私たちが今、思いついたからといって、すぐにつくれるものではなかったのです。
また、製造を担当するボッシュジャパンの工場においてもドイツから展開された工程でつくることに慣れてしまっており、新たな製造工程開発というものが受け入れられにくい状況でした」。

しかし2008年、事態は一気に進展する。大髙たちの提案を親身になって聞いてくれていた、当時の執行役員とドイツ人のプロジェクトリーダーのふたりが中心となり関係各所を説得。
そのおかげで社内の承認もとれ、モーターサイクル用ABS9の開発にGOサインが出されたのだ。
それからは、電子制御式ブレーキシステムの機構設計エキスパートが必要だという話になり、即戦力として小川に白羽の矢が立った。
「当時は他社に在籍していましたが、新たなものを開発しようと動き出している環境で自分も挑戦したいと思い、ボッシュへの転職を決意。入社してすぐにモーターサイクル用ABS9のプロトタイプを見せられたときは正直オモチャかと思いました。従来のものの半分以下の大きさだったので、メンバーの本気をひしひしと感じたのを覚えています」。
小川も加わり、プロジェクトチームは総勢5名に。
足かけ2年を要したが、プロジェクトはついに本格的にスタートを切ったのだ。

想定されるリスクを徹底的に払拭

大髙と小川はまず、各関係部署やサプライヤーと連携を密にしながら、すべてをパラレルで進行。
手探りの中、1つ1つ挑戦を重ねていった。たとえばドイツから展開された製造ラインに慣れてしまっている国内工場で、自分たちが書いた設計図をもとに製品をつくるには、どのような工程が必要なのか。
それを検討・調整していくことは、プロジェクトチームにとって大きなチャレンジだった。

途中、想定外のハプニングもたくさん起きたが、プロジェクトチームにはある共通認識があった。
それは、量産後に不具合を1つも出さないということだ。
もし量産が決まった後に問題が生じてしまったら、このようなチャンスはもう二度と訪れないかもしれない。
だからこそ、世の中では想定できないくらいのレベルまでテストを繰り返し行った。

バイクならではの搭載環境を想定した高い振動条件での試験や温度・湿度耐久試験、さらに不燃性はもちろん、浸水などによる二次故障に至るまで徹底的な検証を実施。
また、テスト車両に開発中のABSを搭載し、システム開発・実車適合開発担当のエンジニアに実車で試してもらってフィードバックを受けるなど、徹底的に評価を行った。
ほかにも部品の質を追求し、部品によってはμmレベルでの部品製作、小川が担当していた樹脂系部品に対しては何度もつくり直しを行い、高い精度を要求していった。
「サプライヤーの工場がベトナムにあった関係で、量産開始直前まで日本とベトナムを行き来していました。これも、私たちが求める寸法を出すためでした」と小川は振り返る。

試行錯誤の末、2009年にモーターサイクル用ABS9の量産が開始。
小型化と軽量化を実現したABS9は瞬く間に国内外問わず、多くのバイクメーカーで採用され、ABSに対するエンドユーザーの認識も変化していった。
そして何より量産開始後から何年もの年月が経ったが、未だにモーターサイクル用ABS9の設計不良による不具合返却は1台もない。
その事実が、プロジェクトチームが追い求めてきた完成度の高さを物語っている。

超えるべきハードルは過去の自分たち

ただABS9の搭載実績は、エンジン排気量の大きい大型バイクに多いのが事実。
また近年、世界的にモーターサイクル用ABSの装備を義務付ける国が増えつつあり、欧州や日本などの地域のみならず、小型バイクの人気が高い新興成長市場でのABS装備義務化も予定されている。
たとえばインドでは2018年4月以降、排気量125cc以上のすべての新型バイクにABSの装着が義務化される予定である。
そのような背景から、2012年に次世代小型モーターサイクル用ABS10の開発がスタートした。
「どうすれば小型化と軽量化を実現できるかというコンセプトを考え、試作品をつくってはテストベンチ上で試験を繰り返していました。しかし、これがなかなかうまくいきませんでした」。
小川がそのように言うのも当然で、モーターサイクル用ABS9ではすでに大幅な小型化と軽量化を実現しており、さらなるサイズダウンはかなり高いハードルだったのだ。

「デザインは成り立っているのに、製造の観点から見ると構造に無理があることもしばしば。実際に工場に行っては、みんなで何時間も熱い議論を交わしていました」。
意見がぶつかることもあるが、大髙はそのようなときにこそいいアイデアが出るのだという。
「誰かが議論をしていると特に、自分はこうだと思っていても担当分野ではないことには口を挟みにくいもの。でも、そこを笑われる覚悟で発言すると一瞬、場がやわらぎ、いいアイデアが出たりするのです」。
その繰り返しが、プロジェクトを少しずつ前に進めていく。

ABS9からのいちばんの変更点はABSユニット外部に装着されていたモーターを外から見えないユニット内部に配置したこと。
モーターサイクル用ABS10を排気量の小さい小型バイク向けに限定し、さまざまな部品を小さくすることで小型化と軽量化の両方を実現した。
数々のプロセスを経て、2016年にようやくABS10の量産化が決定。
すでに世界中のバイクメーカーへの採用が予定されており、今後この次世代ABS10が搭載されたバイクが世界中の道を走ることだろう。
その日を迎える頃にはきっと、大髙と小川の次なる挑戦ははじまっている。

※掲載社員の仕事内容・部署は
取材当時のものです