ボッシュを知らないなんて、もったいない

現場の信頼関係こそが、

信頼の品質をつくっていく。

ATSUSHI NOGUCHI
中央購買部門 ゼネラル・マネージャー
2011年入社
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退職、留学、そしてボッシュへ

私は2011年に、中途採用でボッシュに入社をしました。前職は国内の大手メーカーに約3年勤め、自動車製造ラインの生産技術業務に携わっていました。私の人生のターニングポイントとなったのが、前職時代に経験した約半年のイギリスへの留学。留学先で経営者を目指す同年代の人に出会い、その人から聞いたいろいろな話に、当時の私はとても感銘を受けました。その人が私にMBAの取得を勧めてくれたことにより、もう一度留学をして経営学の勉強をしたいと思うようになりました。その後は、MBAを学ぶために前職を退職し、オーストラリアへ2年間留学。MBA取得後の就職先は、コンサルティングや金融などさまざまな方向性で検討していましたが、最終的にボッシュを選択しました。今までの経験を活かせるなど条件的にマッチしましたし、ボッシュにはJMP(Junior Managers Program)という2年間の若手リーダー育成プログラムがあったことも大きな理由のひとつです。半年ごとに部署をローテーションしていくことで、短期間に幅広い知識と経験が得られるという点が魅力でした。入社してからは、まずテクニカルサービスセンターで品質管理業務を担当。次はディーゼルシステム事業部で事業管理と設計・開発とふたつの部署に携わった後、ドイツ本社で購買業務を経験しました。

ミッション達成後も続くもの

JMPが終了した2013年より中央購買部門への配属を希望し、現在に至ります。現在の業務で手がけているのは、国内にあるボッシュの協力企業(以下、サプライヤー)が製造した製品の品質管理です。サプライヤーは日本各地にあるので出張が多く、1年のほとんどはサプライヤーの工場に入って製造現場のサポートを行っています。その業務内容は大きく3つに分類ができ、ひとつは新規製品立ち上げ時の品質管理。もうひとつは不具合製品の調査・改善。そしてサプライヤーへの品質管理全般に対する教育・指導及び監査の実施です。不具合発生時への対処だけではなく、未然防止活動を実施しています。これまでの案件で特に印象に残っているのは、私がマネージャーを務めた2015年の監査員育成プロジェクトです。このプロジェクトのミッションは、1年間に二次請けサプライヤー先で5名の監査員を育成し、最終的に監査員資格を取得させること。そのため、定期的にサプライヤーの工場に足を運び、製造現場で行う監査に対してアドバイスをするのが私の役割でした。たとえば検査時の照明の調整においては、明るい方が見やすいといった定性的な対処ではなく、定量的かつロジカルに対処するように指導。そのような見直しと指導を総合的に実行し、結果として全員が監査員資格を取得することができたほか、その後もサプライヤーの担当者とは公私ともによりよい関係を築くことができた思い出深いプロジェクトです。

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品質とは、人の気持ちから生まれる

機械化・自動化が進んでいるとはいえ、製造過程で人の手を介することが多い中で、品質とは結局、人の気持ちから生まれるものだと思っています。飲食店にたとえるとすれば、きゅうりを切っているときに床に落ちてしまったら、そのまま使わず水で洗うなり、捨てるなどの対処をするはずです。しかし、それが工場で製造される工業製品ですと口に入れるものではないので、落としてもそのまま使ってしまうことが多々あります。それをする人としない人との差は、やはり気持ち。だからこそプロジェクトがはじまる前には、品質の大切さを面と向かって製造現場と共有するようにしています。自ら作業服を着て、仲間として直接話し合う。信頼関係は現場で築かれるものであり、その先にこそ品質が生み出されるのだと私は思っています。この仕事の醍醐味は、成果が出たときの喜びを、現場と分かち合えること。先日もサプライヤーの社長から「ボッシュさんのおかげで不良品が減ったよ」という声を聞いたときは製造現場とともに喜びました。2016年からはゼネラル・マネージャーを務めることになり、以前より忙しくはなりましたが、ワークライフバランスに不満はありません。早く帰宅でき、休みがとりやすい。前職時代にはなかった環境がボッシュにはあります。ただそのような魅力があまり世の中で知られていないので、もっとボッシュのブランド力を高めて人気企業ランキング1位にできるように努めていきたいです。

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