VEHICLE MOTION
DIVISION
Machiko.O
乗員保護システム統括
顧客技術統括部
テクニカル・プロジェクト・マネージャー
2015年入社
プロジェクトマネジメントへの
興味から決めた転職
前職の自動車関連の部品メーカーでは、生産技術としてモノづくりの現場に近い仕事をしていました。キャリアの転機になったのは、社内公募を利用して、もともと興味のあった海外拠点であるアメリカで1年間働いた経験です。世の中にない新しいものは、多様な価値観を持った人たちが交わることで生まれるということを実感し、その価値観や考え方の「違い」をハンドリングして推進するプロジェクトマネジメントが重要なのだということも知りました。
しかし、国内に戻ると海外との接点がほとんどなくなり、プロジェクトマネジメントのロールがきわめて少ないという状況に直面したことで、グローバルな働く環境を求めて、転職活動を始めました。業界や外資系企業であるかどうかにはこだわっていなかったのですが、世間一般的な外資系企業の競争が厳しいというイメージとは異なり、どちらかというとアットホームなボッシュの社風に選考を通して惹かれて、入社を決めました。当時は、ボッシュがプロジェクトマネジメントを重視しており、充実した研修を用意していることは知らなかったのですが、今振り返ると、結果として最適な選択肢だったと思います。
ドイツ、インド、メキシコ拠点と協業し、
プロジェクトをリード
私はテクニカル・プロジェクト・マネージャーとして、国内大手自動車メーカー向けにエアバッグの展開を制御するコントロールユニット開発部隊の責任者を担っています。このプロジェクトのユニークな点は、日本で設計して北米で販売する車両であり、北米車輌向け独自の機能があるということ。
そして、ボッシュのドイツのプラットフォームチーム、インドのソフトウェア開発チーム、メキシコの製造工場など、日本を含めた4か国で協業する、大規模なグローバル・プロジェクトであるということです。
私が担うテクニカル・プロジェクト・マネージャーは、お客さまの設計部門にとってカウンターパートに当たるロールであり、高い品質要求に応えることが求められます。さらに、関係者も社内外・国内外にまたがり、あらゆる面で難易度の高いプロジェクトです。求められるレベルが高いからこそ、お客さまから学ばせてもらうことも多く、良い製品を一緒に作っているという手応えも感じられています。まだプロジェクトの途上であるとはいえ、お客さまから感謝の言葉をいただいたこともあり、ゴールに向けて着実に前進している実感があります。
エキスパートたちを信頼し、任せ、
ゴールへと導く
私がプロジェクトマネジメントにおいて大切にしていることは、常に全体最適を目指し、プロジェクトメンバーがどこに進むべきか迷わないように導くことです。そのためのポイントは、お客さまの求めるものを明確にし、何をいつまでにやるべきなのか、できる限り可視化すること。そして「どうやるか」については、各エリアのエキスパート達を信頼し任せることです。
私自身、現在のプロジェクトにおいても、継続的な改善を求めるお客さまと密にコミュニケーションを取り、後工程がスムーズに進むように、上流で要求をクリアにしながらプロジェクトを進めています。ボッシュのプロジェクトマネジメントには特殊なメソッドがあるわけではなく、基本に忠実だと言えますが、プロジェクトの透明性については特に重視しています。また、プロセスやドキュメントがしっかりと整備されているのもボッシュの特徴かもしれません。
現在のプロジェクトを担当して既に数年。やりがいに浸る間もなく走り続けていますが、完遂する日が来た時には、プロジェクトマネージャーとして大きく成長できているはずです。その日が来たら、未知の新しいプロジェクトにも挑戦したいですね。