VEHICLE MOTION
DIVISION
Rina.S
プラットフォームソフトウェア部門
ブレーキシステム開発統括
システム&ファンクション技術部開発
2016年⼊社
エンジニアとしての市場価値をあげるために、
サプライヤーへ
学生時代の専攻は、プログラミングや電気・電子回路です。「プログラミングでモノを動かす仕事がしたい」という思いから、新卒では日系IT企業に就職し、ソフトウェアエンジニアとしてカーナビのディスプレイ周りやオーディオ機能の組み込み開発を担当しました。モノを動かす面白さのある仕事でしたが、ふと自身のキャリアを振り返ったとき、特定の機能における技術だけではなく、将来的にもっと業務の幅を広げたいと考えるように。そこで転職活動を開始し、エージェントから紹介された企業の中の1社がボッシュでした。
当時ボッシュのことはよく知らなかったのですが、国籍問わず多種多様なバックグラウンドを持った人たちと働ける環境や、さまざまな完成車メーカーと一緒に仕事ができること、外資系企業ながら日本企業の良い面も取り入れた面倒見の良いカルチャーがあると聞いたことが、エントリーのきっかけです。選考を通して温かいカルチャーを肌で感じ、業務内容も詳しく知れたので「英語は得意ではないけれど、入社してから頑張ろう」と決意して入社しました。
仕様検討からロジック設計、
試走データ分析まで、幅広い業務に挑戦
ボッシュ入社以降はブレーキシステムの開発に携っており、現在はハイブリッド車向けの回生協調ブレーキ制御装置の開発を担当しています。入社当初は自動車やブレーキシステムの仕組みについて上司から付きっ切りで教わりましたが、その後は自分の担当業務はほとんど任せてもらえるようになりました。「これをやりなさい」と強制されるようなことはなく、自分でプロセスを考えて進められ、困ったときには惜しみなく支援してくれる。いい距離感や、裁量の大きさもボッシュで働く魅力だと思います。
私のポジションはシステムエンジニアですが、担当業務を挙げると、お客さまとの仕様検討から、システムのロジック設計、開発・実装のマネジメント、実車への適合開発指示、試走から得られたデータの検証とロジックやパラメーターの再調整など…その幅広さは想像以上です。マルチタスクで業務を推進するスキル、国内外の多くの技術者と一緒にプロジェクトを進めるノウハウ、ビジネス英語など、ボッシュ入社後に身に付いたスキルの方が圧倒的に多いと感じています。
ほかにも、毎年冬は北海道の女満別への長期出張が恒例で、完成車メーカーのお客さまへのプレゼン準備のために、自らテストコースに出て試走し、ブレーキシステムの整合性の確認や調整も行います。携わる範囲が広がったことでよりモノづくりを楽しめている実感がありますね。
モチベーションの源は、
お客さまやエンドユーザーからの声
自動車はリアルなハードウェアです。どれだけソフト側で緻密にロジックを組んでパラメーターを設定しても、実車で走ってみると想定外の結果になることもあれば、運転方法によってデータが変わることもあります。それらのデータを検証しながら課題を解決に導いていくには手間も時間も掛かりますが、自動車というハードウェアに関わっているからこそ得られる「モノづくり本来の手触り感」は何にも変え難いですね。
また、完成したブレーキシステムをお客さまに高く評価いただけたときや、自動車に搭載されて世に出てから、動画サイトやSNSでエンドユーザーの方々の反応がわかるときには大きなやりがいを感じます。
何より、私たちの作っているブレーキシステムは、日々の運転の中で必ず使用される機能なので、多くの人々の移動の安全に貢献する手応えを感じながら仕事と向き合えます。 ボッシュで身に付けた様々な技術や経験は、どんな業界や職種でも活かせる市場価値の高いスキルであり、私のキャリアにおいて大きな自信になりました。今後は現在の仕事で習得したブレーキシステムの知識を活かし、上位互換製品の開発にチャレンジしたいと考えています。