VEHICLE MOTION
DIVISION
Kenichi.M
ブレーキシステム開発統括 カスタマープロジェクト技術1部
車両適合Gr
マネージャー
2011年入社
コンサルタントとして働く中で膨らんだ、
自動車業界への憧れ
私は現在、実車を使ったブレーキ電子制御デバイスのテスト走行、車両制御や車両適合に関わるチームのマネジメントを行っています。以前は都内の企業でコンサルタントとして働いていましたが、ボッシュに転職後、アプリケーションエンジニアとして北海道にある女満別テクニカルセンターで第二のキャリアをスタートしました。
前職のエンジニアリング企業では、メーカーや工場などをお客さまに職人のノウハウなどの暗黙知を分析・分解し、形式知化することでデジタル化や自動化を実現するコンサルティング・実装サービスを提供していました。大手自動車メーカーさまの担当となったとき、実際に車両を作る現場を目の当たりにしたことで、「学生時代から憧れてきた業界で働きたい」という想いが強くなりました。私がコンサルタントとしてExcelやPowerPointを使っている一方で、エンジニアのみなさんがシャシーやエンジンを作っているのがとても魅力的に見えたことが転職を決意したきっかけです。
大手メーカーの自動車設計に関する求人もありましたが、私が興味を抱いていたのは操縦安定性や運動性能に関する分野。ボッシュの車両適合エンジニアはテストコースでの運転も車両の整備も行いながら、ソフトウェアやロジックの検証も行うことができる理想的な内容で、すぐに応募を決めました。
札幌から320km離れた地での新生活。
「車の動きを変えてしまう」実体験
業務内容については面接でも詳しく聞くことができていた一方で、女満別にはなじみがなく、出身地の札幌から320km離れた見知らぬ土地で「生活していけるのかな」という不安を抱いていました。それでも「やりたい仕事のために思い切って飛び込もう」と決意したんです。
実際に赴任してみると、女満別の社員寮はいつも管理が行き届いていて快適そのもの。社員食堂も地元食材を活用しておりどれも絶品で、毎日温泉に入ることもできるという最高の環境です。周辺のアクティビティも豊富で、休日は同僚たちとドライブやキャンプ、バーベキューを満喫し、自動車や自然が好きなら楽しくないわけがありません。
また、車両適合も想像以上の面白さです。テストコースを使った運転トレーニングから始まり、徐々に制御に関する計測器の扱いや制御パラメータの変更について教わると、車両が自分の意のままに操れるようになります。安全に配慮した上でパラメータを大きく変えたところ、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動しなかったことがありました。タイヤがロックされ、ハンドルが利かないまま車両が滑り続けたとき「ここまで車の動きを変えてしまえる仕事なんだ!」と改めて実感したことを覚えています。テストコースだからこそできる体験ですね。
お客さまの価値観を知り、新技術導入をサポート。
この仕事は「命を守る」ことに直結する
適合担当者の仕事は、お客さまである自動車メーカーの車両の挙動を要望に合わせて開発することです。私が担当したお客さまは挙動や運転フィーリングへのこだわりが強く「若者からお年寄りまで、誰でも意のままに安定した走りが実現できる」という点を大切にしています。そうした価値観を理解しながらお客さまと一緒に働くことで、技術者として大きく成長できたと感じています。
車両制御に関わる私たちの仕事は「事故を未然に防ぐ」という、人の命を守り安全を作ることにつながっています。生まれ育った北海道においても、交通事故によって死傷される方の数が年々減少していることを実感しており、そこに貢献できるのは大きなやりがいですね。現在、私は適合Grのマネージャーというポジションになりましたが、実車を使わずに検証を行えるシミュレーション手法の導入などをチームでお客さまにご提案し、未来を見据えた先進的な活動にも取り組んでいるところです。
これから迎え入れる新しい仲間たちのために女満別で働く魅力を伝えていくだけでなく、前職の経験を活かし、実車を使った実践的な研修や、先輩社員との座談会など教育体制、キャリア入社者向けのカリキュラムも拡充させています。自動車を通して社会に貢献し、豊かな生活を送りたいという方にとって理想的な環境がそろっています。ぜひ一緒に女満別での仕事を楽しみましょう!