未発売の車に実際に乗って
システムを調整する。
私は8年間、ボッシュのテストコースがある北海道の女満別という場所で適合開発をしていました。具体的には、ESP(横滑り防止システム)の、ソフトウェアの中に定義されているパラメーターを調整し、自動車が不安定な挙動になったときにお客様が求める自動車の動きを作る仕事です。特徴はお客様である完成車メーカーから借りた試験車両にESPを搭載して、実際に走らせていろんな試験をしながらパラメーターを調整していくこと。私が所属している適合チームのメンバーは全員そのタスクを担当するため、実車試験を安全に行うために必要なドライビングライセンスも社内で取得します。お客様の要求を反映した性能を、お客様から直接評価いただき、要求を満たせたときはとても嬉しいです。また、まだ世の中に出ていない開発中の自動車をテストコースで走らせ自分で試験できるところも醍醐味ですね。