車は工学の結晶。
興味はつきない。
私の仕事は、排出ガスの後処理システムに関わる燃焼適合です。後処理にはエミッションをよくするためにさまざまな触媒がついています。具体的にはDPF(黒煙除去フィルタ)とNSC(NOx吸蔵触媒)と尿素SCR(排ガス浄化装置)があります。触媒が効率よく機能するためには排気ガス温度を上げる必要があり、そのための燃焼適合をやっています。エンジンベンチや車両でのテストと、その結果についての解析を行います。また、自分が行った適合を確認するため、夏はスペインやドイツ、インド、冬はスウェーデンに行ってテストします。実車のテストでは、お客様がいる国の実路を走行して適合値を評価します。自分が手掛けたシステムをさまざまな国でテストし評価をすることが、楽しい瞬間です。私自身は自動車にはあまり乗らないのですが、いろいろな機械工学の結晶なので、興味は尽きません。